木造住宅を建てることは、地球環境にも、住む人にもやさしい。環境問題への関心が高まるなか、注目を集めているのが木の家です。木造住宅は、CO2吸収効果、省エネ効果、炭素貯蔵効果、化石燃料抑制効果など、さまざまなメリットがあります。木材は、先人たちが植えて育てたものから伐採し、建築用の材料などとして利用することで、その販売した収益によって、次の木を植えて育てることができます。その結果、健全な森が維持されるのです。断熱性にすぐれた木の家は、室内をほどよい湿度に保つ働きもあり、結露やカビの発生を抑えます。木の持っている特徴の一つが、断熱性。そしてもう一つ、特徴的な性質が調湿性です。これは、木材が空気中の水分を吸ったり吐いたりして、室内をほどよい湿度に保つ働きです。その結果、冬場の家庭の悩みごとの上位にランキングされる結露や、カビの発生を抑える効果があります。森も家も次の世代につなぐことが必要です。日本は、国土面積のうち約7割を森林に覆われる森林大国です。森林率は主要国のなかでも、フィンランド、スウェーデンに次いで3番目と、日本は世界的に見ても森林資源に恵まれた国です。しかし、現実には国内の山に豊富な木があるのにもかかわらず、海外から輸入する木材に押されうまく利用しきられていません。私たちがしっかり使って、次の世代につなぐことが大切です。多くの人には木に囲まれているだけで気持ちが安らいだりする実感があります。木には温度や湿度をほどよく保つ作用があるので、部屋間の温度差を少なくしたり、冬場にインフルエンザにかかりづらくなるなどの効果も期待できます。また、木を利用することは地球温暖化の原因となる二酸化炭素を減らすことにつながります。